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自 己 紹 介 |
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杉並区立和田中学校校長:藤原 和博(ふじはら かずひろ) 歌手のさだまさしさんとの出逢いは20年前の帝国ホテルのカフェだった。 |
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関連ペ|ジ |
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藤原校長着任以降(2003/04〜)の和田中改善レコード |
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「土曜の会」のアンケートでの7つの代表的質問と答え |
| 1.4月14日 「学校だより和田」をカラー化して内容刷新、「WADA Renaissance」に改造。 2.4月21日 「理想とする中学生像」を設定。職員会議のコンセンサスを得る。「大人の条件である “自立と貢献”の意味を解し行動することで、身近なよのなか(教室、学校、地域社会)を 変えることのできる中学生」とする。 3.4月26日 「土曜の会」を実施。4人の父親も加わりPTA30人と懇談。経営方針を報告。 4.4月30日 「和田コミュニティ教育基金」の口座開設。 5.5月7日 「和田中[よのなか]科」3年生の選択家庭科としてスタート。生徒は21名。図書室にて 「ハンバーガー店の店長になってみよう」の初回授業。 6.5月11日 「和田中と地域を結ぶホームページ」、公式サイトとは別にPTAの広報サイトとして スタート。 7.5月26日 ノーベル賞小柴昌俊東大名誉教授と校長室にて対談。生徒との交流実現。 8.5月27日 選択音楽の授業(ギター演奏)にプロ・ミュージシャンの深田悦之氏を招聘。以後、連続 して指導するゲストティーチャーに。 9.5月30日 第一回評議員会。地域は学校を批判するのではなく、株主のように責任を果たすべきこと を強調。南側校庭の芝生化の際にはメンテナンスへの協力を要請。 10.6月11日 櫻井よしこ氏[よのなか]科見学。授業の最後に日本の国際的立場についてミニ・レク チャー。給食も食べる。 11.6月13日 学校公開日に合わせて文化戦略会議の林真理子、三枝成彰両氏が訪問。授業見学。 三枝氏が生徒に個別指導。給食も食べる。 12.6月17日 西側の進入路に「和田中学校ここ入る」の標識付く。また、27日、東側の進入路にも 電柱に「和田中学校ここ入る」の看板がつく。迷わなくてすむように。 13.6月29日 倉庫のようになっていた特活室横の「会議室」、模様替え。ソファや畳入る。 14.7月19日 トイレの改修工事スタート。 15.8月11日 校長室前のブドウ棚のぶどうが実り始める。以後、収穫して生徒に食べさせる。夏休み 中は、冷蔵庫に入れて冷凍ブドウにも。 16.8月21日 薄汚れていた校舎の玄関ひさし部分、若草色に化粧直し完了。 17.8月22日 中庭のコンクリート製の古いベンチに、木製のデッキをかぶせて化粧直し。 18.8月23日 「和田グリーンキーパーズ」(お父さん達による緑の救助隊)結成。校内の緑の美化に 協力してもらう。まずは立ち木の剪定から。来年から芝刈りや草取りも。 19.8月31日 東側の空き地(田んぼの南側)に教頭念願の「ハーブ園」できる。 20.9月1日 さらに「野菜畑」も。のちに収穫して料理に使う。校庭への門前の左右の植え込みに花壇 を作る。 21.9月10日 池掃除(2回目)。 22.9月12日 校長室に無線でインターネットとプリンターを配備。ウエッブ検索が可能に。 23.9月20日 学校説明会に昨年の10倍の200名が参加。和田小・中OBの鎌田實さんの特別授業 「いのちについて考える(後に朝日新聞で報道される)」実施。さらに講演会には450名 が参加。鎌田氏は和田中学校名誉教授に就任。 24.10月6日 学校希望制で学区外から22名が和田中を選ぶ。流出傾向に完全に歯止めがかかり、 ほぼ現在の3年生並の16年度新入生確保が確実に。 25.10月11日 文化戦略会議イベント「校長就任半年を問う」を和田中体育館で開催。550名参加。 [よのなか]科の生徒を含む20名も参加しディベートに加わる。陰山英男氏がスペシャル ゲスト。和田中と尾道市土堂小学校の将来の提携も視野に。 26.10月11日 [よのなか]科のゲストとして杉並区長の山田宏氏を迎えた9月10日から、この日までの 1ヶ月を「プレゼンテーション強化月間」とし、教師からとくに見て欲しい授業を申告して もらって授業評価を行なう。1、2学期合わせて50コマ以上の授業を参観。 27.10月29日 [よのなか]科名物「差異と差別を考える」で三橋順子氏をゲストに。文教委員会の区議団 が見学。後にテレ朝5時のニュースで放映され、小宮悦子氏絶賛。 28.11月4日 サッカー部に外部コーチ導入。森谷優太氏(19)学校サポーターとして就任。 29.11月12日 1年から3年の水曜ボランティアの生徒たちが中庭に花の咲く雑草の種を蒔く。南側校庭 (旧バスケットコート)の芝生も種まきから8日間でもう芽が出る。 30.11月15日 3分区PTA競技のインディアカで、和田中PTAチームは3位に。 31.12月3日 宮台真司氏をゲストに[よのなか]科名物「自殺抑止ロールプレイング」。NHK番組 「心の闇を超えて」の収録があり重松清氏も加わる。見学者70名超える。 32.12月10日 不審者侵入対策(避難訓練の延長)で、初めて警察と組んでロールプレイを実施。 警察官が不審者に扮して教室に侵入。人相などを後から生徒に確認させた。 33.12月14日 杉並区中学生駅伝に初参加。全員1年生で23校28チーム中28位(最下位)。 34.12月16日 1年総合にウィルシード社の「トレーディングゲーム」実施。 35.12月17日 2学期から始めた、3年生と2人ずつ校長室で給食を食べながら主に「将来のイメージ」や 「授業の分かりやすさ」を聞くキャンペーン終了。不登校で会えない2人を除き75人全員と 会食。授業評価にもつながる情報を得る。 36.12月22日 1年総合で小学6年生との合同授業「ポケモンとともにコミュニケーションを考える」を 実施。和田小の45名のほか、方南小と済美小合わせて約120名も参加。着ぐるみの ピカチュウが世界で始めて教室に入る。 37.12月25日 PTAよる近隣危険地域対策「パトロール情報マップ」完成。 38.04年1月7日 「図書室改造プロジェクト」初会合。赤木かん子さんを監督(ディレクター)に迎えて図書室 を使いやすく改装する。8000冊の蔵書(9割方が死んでいる)を3000冊程度にし、コンビニ 型図書室を目指す。コミックも仕入れる。 >1月18日 図書準備室の大掃除に20名のボランティア(生徒含む)参加。 39.1月9日 玄関前に暖色系のサーチライト付く。正門周りが真っ暗だったので防犯上必須。 40.1月10日 和田中土曜寺子屋「ドテラ」初日。母10人、父1人の実行委員ボランティアと大学生先生 10名でスタート。生徒は15名。4月以降の定期開校を準備。 41.1月15日 ビジネスマンと中学生が一緒に学ぶ合体授業スタート。ビジネススクール「ISL」との共同 でオリジナルのクッキーを企画し“KIHACHI”が焼いて製品化。3月10日3時間かけて 六本木ヒルズで売ってみる総合学習が始まる。 42.1月26日 標準服の価格交渉まとまる。 男子新1年生にはネクタイ付きで▲4.3%(本体▲11.2%)。女子は混紡▲7.7%: 純毛▲8.8%。17年度には全面的に見直し予定。 業者にプレゼンを求めると同時に民間企業X社との交渉始める。上履き、体育館履き、 体操着も一様に10%前後の値引きに応じてもらう。 43.2月7日 サッカー部「和田小ブルドッグ」との合同練習始める。土曜日を使ったクラブの小中連携 スタート。 44.2月18日 評議員会と職員会議の初の合同ミーティング。職員会議も傍聴可能(公開)へ。 45.2月24日 「iキッズ計画」キックオフミーティング。リクルートより安価にノート型パソコンを購入し、 コンピュータ環境をモバイル型一人1台の理想に近づける。ソフト供給事業者や東工大の 研究者も巻き込み、将来的にはNPO化を模索する。 46.3月10日 ビジネスマンとのコラボレーションで、オリジナルクッキーを作って500円で売る 「屋台シュミレーション」が実現。ビジネススクールISL、キハチアンドエス、六本木ヒルズ、 イトーヨーカドーの協力で、1年生の3学期の総合学習の定番メニューとなる予定。 企画会議を重ね、最後に180袋を全チームが売りきった模様は、フジテレビや朝日新聞 などで報道された。 47.3月11日 卒業記念[よのなか]科特別授業始まる。 第1回はフジテレビ・ディレクターによる「メディア・リテラシー」。 第2回は16日、文化戦略会議の協力による吉村作治教授の「エジプト学」。 48.3月15日 図書室、赤木かん子氏の監督下、13,14,15日にのべ100名のボランティアの協力を 得て第一次改造終了。書籍を面出しし、カーペットやテーブルクロスで明るく演出。約4〜 5000冊の古い書籍を廃棄して、子供たちに使われる図書室へ。4月8日オープン予定。 49.3月22日 次年度「教育課程」と年間行事予定を教育委員会に提出、受理される。朝の10分間読書 を総合学習に。夏休み5日減で3年生でも980コマを確保(1〜3年平均授業日数201日)。 50.3月24日 「RPG放課後倶楽部」初ミーティング。 R → Reading 「読書」 P → PC-skill「パソコン」 G → Gardening「土いじり(農業)」と3つの分野をカバーした文科系クラブを創設。 地域の大人たちによる運営を目指す。「ドテラ」や「スポーツ」での交流とあわせて、地域 主導の活動の核とする予定。 51.3月25日 学年担任や5つの委員会を含む16年度の人事決定。 委員会は(1)進路・総合・授業改善、(2)学力向上・評価、(3)学習環境・緑化・美化、(4)自治活性化・制服の検討、(5)情報・小中一貫の5つを置き、責任者を決める。 52.3月29日 2月からの「書籍の寄贈」キャンペーン終了。生徒や外部協力者含め500冊程度寄贈 される。 53.3月30日 3月からの「捨て捨てキャンペーン」終了。理科準備室等がスッキリ。 54.3月31日 「和田コミュニティ教育基金」に遂に第三者からの寄付が。第一号は和田中央児童館の 中川館長(当時)。 −−− 和田中16年度(04年4月から05年3月まで)の改善点 −−− 55.4月1日 |
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「土曜の会」のアンケートでの7つの代表的質問と私なりの答え |
| Q1:和田中の校長になって、はじめにどんな感想を持ちましたか? |
| Q2:なぜ、実業界から教育界に転身したのか? |
| Q3:何を変えようと思われていますか? |
| Q4:和田中学校の、理想生の徒像のようなものはありますか? |
| Q5:[よのなか]科とはどんな教科ですか?また何を教えようとしているのですか? |
| Q6:「情報編集力」って何ですか? |
| Q7:「新しい取り組み」の成果をどのように計るつもりですか? |
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Q1:和田中の校長になって、はじめにどんな感想を持ちましたか? |
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A:先生達にまとまりがあり、子供も落ち着いていて、いい学校だなと素直に思いました。玄関のところに掲げてある「和」という文字のレリーフ(卒業記念の作品)は、私の名前「和博」の「和」でもあり、歓迎のしるしかと勝手に勘違いしてしまいました (^O^)! |
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Q2:なぜ、実業界から教育界に転身したのか? |
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A:今の沈滞した日本を救うには、日本人の土台を支える教育を改革することが、回り道のようで、いちばん大事だと考えました。具体的には、中学校3年生で使われる「公民」の教科書のつまらなさに衝撃を受け、その対案として自ら『人生の教科書[よのなか]』という教科書を執筆したのが契機になっています。ついで、杉並区の山田区政のアドバイザーを3年やりました。 |
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Q3:何を変えようと思われていますか? |
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A:和田中学校の場合は、先人の蓄積によって9割はこのままでいいのではないでしょうか。落ち着いている学校だからできることなのですが、1割だけ、生徒や先生方を刺激し、「もっと豊かな人生観や世界観を育める」授業やイベントを導入していきたいと考えています。具体的には[よのなか]科や総合学習に、私が25年間で培った豊富で多様な「大人モデル」を呼び、子供たちのキャリア観や世界観のイメージ形勢に役立てます。と同時に、「あなたはどう考えるか?」「君ならどう行動するか?」という主体的な“自分の意見”をプレゼンテーションする場を増やし、私自ら、あらゆる機会をとらえて、生徒達の考えを問いかけ続けようと思っています。 |
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Q4:和田中学校の、理想の生徒像のようなものはありますか? |
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A:4月に職員会議を何度も開いて、それについて議論しました。その結果、『大人の条件である「自立と貢献」の意味を解し行動することで、身近なよのなか(教室、学校、地域社会)の状況を変化させることのできる中学生を育てる。』というイメージを先生、生徒、保護者、地域の方々の全員で共有することにしました。 もともと、この学校の生徒手帳の前文にはこうあります。 「何かを考え行動するときに、自分の価値判断だけでなく様々な見方や考え方があるということを知った 上で、どのように自分の考えを作り、自発的に行動し、自立していけるか」が大事であるということ。 中学校は、大人になるための知識と技術を身に付ける場所です。 ですから、『自立と貢献』は教育目標の土台になると考えています。 毎週水曜のボランティア掃除隊への参加率の高さを見ても、ブラスバンドの活躍を見ても、古くなった壁を ペイントしたり、ヘドロだらけの池を奇麗にしたり、言い出しっぺにすぐに共感者が現れて先生と一緒にコトを 実現してしまう機動力を、そこここで見るにつけ、十分に「自立して貢献する新しい市民意識」の基礎があると 思います。 あとは、その意識を伸ばしていくだけかもしれません。 この理想像の実現のための教育方針として、次の4つの課題を設定しました。 (1)各教科における「基礎学力」と「基礎体力」を徹底指導する。 1年の時点で小学校で学びきれなかった領域を把握し補習を含めた丁寧な指導を行なう。2,3年生も基礎を徹底。 (2)応用については特に「選択科目」に幅を持たせて多様な指導を行なう。 補習的なものから[よのなか]科的なものまで、習熟度も考え合わせ、自分自身の選択で学ぶ力をつける。 (3)保護者や地域、近隣の小学校との連携を深め「開かれた学校」を目指す。 近隣小学校との交流を核に、ホームページを発表の場として活用しながら、地域に開かれた学校の姿を 模索。 (4)ISO14001に準じ「安全」「省エネ」「リサイクル」等の環境整備を実施。 養護・栄養・給食・事務・主事スタッフを中心にPTAやボランティアなども巻き込みながら環境改善。 (5)総合力として、結果的に「生徒の誇り」につながる、選ばれる和田中に。 現在の2クラスを維持しながら、結果的に3クラスから4クラスの、中学校としての適正規模を模索する。 なお、「知育」「体育」とならんだ「徳育」の重要性については言うまでもありませんが、一番大事なのは家庭の機能であり、また「地域の大人たちのネットワーク」にも大いに期待したいところです。学校では、先生やスタッフとの日常的なきめ細かいコミュニケーションと出入りする地域の方々やゲストとして招いた大人たちとの 交流こそが子供たちの「こころ」模様を育てる肥やしになると考えています。 したがって本校では、「こころの教育」は(1)?(5)の全ての局面での指導の根底にあるととらえ、特に(3)に深く関わるから、あらためて(6)として取り出さないことにしました。 |
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Q5:[よのなか]科とはどんな教科ですか? また何を教えようとしているのですか? |
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A:私がもう3年間公立の中学校で教師とタッグを組んで実践している選択教科で、学校で教えられる知識と、実際の世の中との掛け橋になる授業です。知識をどう使えば、人生の様々な局面で生かすことができるのかを、大人でも簡単に答えを出せないケース、つまり正解が一つではないケースを使って学んでもらいます。「ハンバーガー1個から世界が見える」や「模擬子供区議会」あるいは「少年法の審判廷ロールプレイング」などはNHKスペシャルなどで評判になりました。経済・政治・現代社会の諸問題を扱いますが、社会科の授業とは異なり、あくまでも生徒に身近な素材から入って、自分で考え、唯一無二の「正解」ではなく、自分なりの「納得解」を出せるよう導きます。ここで養われるのは、普段の授業でやる「情報処理力」ではなく、「情報編集力」です。 |
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Q6:「情報編集力」って何ですか? |
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A:21世紀の成熟社会・情報化社会・国際社会を豊かに生き抜くための力です。文部科学賞も東京都教育委員会も、時代の日本人像に「国際的なセンス」を求めていますが、それは必ずしも英語を話せるということではなく、「独自の技術を持ち、自立して社会に貢献できる日本人」を指しています。そのための鍵となるのが「情報編集力」です。 「情報処理力」は、いわば“ジグソーパズル”を早く仕上げる力。記憶した知識から正解をいち早く出してはめていく力です。しかし、ジグソーの図柄、つまり世界観自体はメーカーが決めたもので、自分で変えることはできません。20世紀後半の日本の教育は、優秀なホワイトカラーを大量に輩出する必要があったため「情報処理力」の育成に集中しました。 これに対して「情報編集力」は、“レゴ”をやるときの力です。パーツはシンプルですが、その組み合わせによって宇宙船にも、家にもクルマにも、人にも動物にも、果ては町全体を創ることもできます。自分の知識と技術を、その時々の変化する状況に応じて、自由に組みあわせ発揮する力。官僚や企業が日本人の人生全体を保証することができなくなった今、私たち個人は「情報編集力」で自分の人生を切り開く必要があることはいうまでもないでしょう。 「情報編集力」のなかにはプレゼンテーションする技術を含みますが、和田中の生徒がすでに、読書するクセを付けていることは非常に好ましいことだと思っています。100冊くらいの本を読むと1冊200ページとして20000ページの文字のシャワーを浴びることになりますから、その刺激は必ず「自分で表現したい」という想いに変わっていくことでしょう。 「想いを形にするためには、他人にわかってもらわなければならないし、他人を動かすためには、他人の気持ちがわかるようにならなければならない」ということもじきに理解されるでしょう。 |
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Q7:「新しい取り組み」の成果をどのように計るつもりですか? |
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A:もうすでに、変化は現れているように感じます。と同時に、「古い取り組み」のなかで素晴らしいものを続けていくこと、「変化させてはならないもの」を守ること、も大事だと思っています。 5月から、東京大学基礎学力研究開発センター(担当:苅谷剛彦 東京大学教育学部教授)との長期にわたる共同研究が始まりますが、このプロジェクトの狙いは、教育改革の波の中で「変わるもの」「変わらないもの」「変えなければならないもの」「変えてはないらないもの」を日常的な学校生活と授業を観察することで抽出しようとしています。生徒たちのコミュニケーションにどんな変化が現れるのか、という視点です。生徒たち自らが、「次代に必要な生きるチカラとは何か、学力とは何か、実力とは何か」ということを明らかにしようとする、文部科学省のセンター・オブ・エクセレンス予算をつかった国家プロジェクトに主体的に参加することになるわけです。 私は、こうした世の中への貢献を通じて、小さな失敗や成功体験を重ねることが、なにより子供たちの「生きるチカラ」を育むのだと考えています。 |
資料提供:杉並区立和田中学校
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