
本州の西端・山口県。
両隣の広島や福岡にくらべて、都市や名産がパッと思い浮かばない人が多いかもしれません(ご当地にゆかりのある方々は別でしょうが)。フグが売り物の下関、明治維新で有名な長州藩の城下町・萩……などを挙げれば、「ああ、あのへんか」と思っていただけるでしょうか。
山口県は瀬戸内海と日本海の両方に面し、それぞれの沿岸に山陽線、山陰線が走っています。そのどちらをたどって行っても、工業都市あり漁業基地の街あり、ひなびた農村あり漁村あり……と、バラエティー豊かな景色が待っています。
また、少し山へ入った緑の中に県都・山口市が現れるなど、内陸を進んでみても意外な変化が見られます。
さて、鉄道風景もバラエティーに富み、かつローカル色満載です。
電化区間である山陽線・宇部線などは、塗色変更や改造を受けているものの115系・105系といった
国鉄時代の電車で占められているほか、貨物列車など
機関車牽引の列車も見られます。
一方、山陰線・山口線などの
短からぬ非電化区間もキハ40・47といった国鉄時代の車両を中心にしていて、なおかつ187系特急「スーパーおき」などの新型車両も見ることができます。
また、車両だけでなく、いずれの区間も古くから開業しているため、
駅などの施設にも「昔ながら」の雰囲気が多く残ります。さらに、SL列車「やまぐち」号、原色のまま下関に残るキハ181系を使った臨時列車など、イベント列車にも見どころが多いです。
まずは、2004年春の旅行を軸に、山口市内から新山口にかけての山口線沿線、下関駅の風景や下関寄りの山陰線、それに帰りの寝台列車をご紹介します。
山陰線の長門市や萩の付近、津和野などの山口線北部………といった残りの区間については、追ってご案内いたします。最終的には、山口線、山陰線、山陽線で描いた三角形の中を、まんべんなくご紹介する形にしたいと思います。